DynamoDB テーブルで削除保護を有効にする設定手順

このブログシリーズ 「クラウドセキュリティ 実践集」 では、一般的なセキュリティ課題を取り上げ、「なぜ危険なのか?」 というリスクの解説から、 「どうやって直すのか?」 という具体的な修復手順(コンソール、AWS CLI、Terraformなど)まで、分かりやすく解説します。

この記事では、DynamoDB テーブルで削除保護を有効にする方法について、リスクと対策を解説します。

ポリシーの説明

[aws-dynamodb-06] DynamoDB テーブルでは削除保護が有効になっている必要があります

DynamoDB テーブルは、重要なアプリケーションデータを格納する中核的なコンポーネントです。削除保護機能は、2023年3月にAWSがリリースした機能で、テーブルレベルで設定可能な保護機能です。この機能を有効化することで、IAMポリシーで削除が許可されていても、誤操作や悪意のある操作によるテーブルの削除を防止できます。

削除保護機能は追加コストなしで利用可能で、デフォルトでは無効になっています。新規テーブル作成時、または既存テーブルに対して設定できます。

修復手順

コンソールでの修復手順

AWSのコンソールを使用して、DynamoDBテーブルの削除保護を有効化します。

既存テーブルへの削除保護の有効化

  1. AWS Management Consoleにログインし、DynamoDBコンソールを開きます
  2. ナビゲーションペインで「テーブル」を選択します
  3. 削除保護を有効化したいテーブルを選択します
  1. 「設定の更新」ボタンをクリックします
  2. 「削除保護」セクションを見つけ、「有効にする」を選択します
  1. 画面下部の「変更の保存」をクリックして設定を適用します

新規テーブル作成時の削除保護の有効化

  1. DynamoDBコンソールで「テーブルの作成」をクリックします
  2. テーブル名、パーティションキーなど必要な情報を入力します
  3. 「設定のカスタマイズ」を選択します
  4. 画面をスクロールして「削除保護」セクションを見つけます
  5. 「削除保護を有効にする」チェックボックスを選択します image.png
  6. その他の必要な設定を行い、「テーブルの作成」をクリックします

Terraformでの修復手順

deletion_protection_enabled = true を設定することによって削除保護が有効化されます

resource "aws_dynamodb_table" "production_users" {
  >>>>>> Skip
  # 削除保護を有効化(最重要設定)
  deletion_protection_enabled = true
}

最後に

この記事では、DynamoDB テーブルで削除保護を有効にする方法について、リスクと対策を解説しました。

削除保護機能は2023年3月にリリースされた比較的新しい機能ですが、データ損失を防ぐ最も効果的な手段の一つです。人的ミスによるデータ損失が全体の70%を占める現状において、この追加コストゼロの機能を活用しない理由はありません。

この問題の検出は弊社が提供するSecurifyのCSPM機能で簡単に検出及び管理する事が可能です。

運用負荷を大幅に軽減しながら、セキュリティレベルを向上させる製品となっていますので、ぜひ興味がある方はお問い合わせください。

最後までお読みいただきありがとうございました。この記事が皆さんの役に立てば幸いです。

参考資料

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